2018年3月15日(木)
産学連携特別企画展いよいよ開幕
入口では、産地の魅力を最大限に引き出した美しい映像を、迫力の大画面で上映します。産地へ想いを馳せ、奥に続く展示へと皆様を誘います。
右の写真は会場の一部。メインとなる「LIアカデミー」の様子です。
産地研究者による研究成果を濃縮したパネルが屏風のように会場を囲みます。一研究者、二曲一隻のパネルが連なり、六曲一双以上並ぶ様子は圧巻です。産地も産業もさまざま、視点もさまざま、一つとして同じ産地はありませんが、一堂に会したパネルを見ていくと、共通する点も見えてくるなど今後の産地の行く末を考えるヒントがそこかしこに散らばっています。
学生による展示「LIインカレ」も見ごたえ十分。
全国の大学生・大学院生が参加し、ゼミでの研究成果を発表します。現地調査・取材の成果はもちろん、データや図表を駆使したり、デザインにもこだわったり、一人参加から多人数参加までパネルの個性さまざまです。お気に入りのパネルを探してみるのも、また楽しいかもしれません。
会場でお配りする『別冊Muse』には監修委員によるコメントやゼミの雰囲気のわかる紹介ページをご用意。パネルと併せてお楽しみください。また、『別冊Muse』には研究者による産地への想いを込めたエッセイも掲載。パネルの裏側に広がる研究者の生の声に触れることができます。
史料館も現地取材の成果を、現地の声やエピソードを交えて紹介するデジタルパネルを用意。場内各所のスライドショーの他、奥でじっくり詳細もご覧いただけます。
普段テーマ展示を行っている9階の第2会場では、全国の約700産地について、マップとデータベースで展示します。伝統工芸品だけではなく、近代産業や農林水産業等も含む地場産業が全国にどれだけ展開しているのか示せたことは、当展示の一つの成果と考えます。ただし、データベースは現時点のものを示すもので、常に変化していくものです。ご来館いただいた皆様には、ぜひ、ご存じの産地情報を教えていただければと思います。
皆様が産地について知り、考え、意見を交換できる場を目指して、残り数日準備を進めてまいります。今回の展示では、監修委員や産地研究者の先生方、各産地の協同組合や博物館、地方公共団体等多くの方々のご協力を得て、展示にこぎつけました。会場には各産地のパンフレットやリーフレットも多数用意しております。
皆様のご来館をお待ちしております。
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