学芸員室の雑記帳

人をつなぐ、人の展示

現在、当館常設展示室テーマ展示コーナーでは、会期を延長して『取材記者 清水三十六 ー山本周五郎、最後のサラリーマン生活ー』を開催しています。

展示では、当社の歴史とともに、社員として勤務していた山本周五郎の足跡をご紹介。今までとは趣向の異なるテーマの展示を、社内に残る資料とともにお届けしています。当館は開館以来、大小25回ほどの企画展示を開催してまいりましたが、企業家以外の人物に焦点を当てたのは、今回が初めての試みです。

お迎えする立場として、ご来館のお客様の反応には気を配るようにしていますが、今回はいつにも増して、その様子が気になりました。そして、様々なご意見や、ご感想をいただくなかで、最も印象的に残ったのは「会期中にお友達を誘ってもう一度来たいと思います」とおっしゃってくださったお客様や、「知人にもこの展示や、史料館のことを教えてあげたいので」と、刊行物や資料をお持ち帰りになられたお客さまが多くいらっしゃったということです。周五郎の展示見学の輪が広がり、当社、当館についてもより多くの方々に知っていただくよい機会となったように思います。

今回の展示開催にあたっては、お客様だけではなく、資料提供や、周五郎の取材内容をめぐり、たくさんの方々とのご縁に恵まれ、ご協力を賜ることができました。これも元社員である山本周五郎が、まさに当社ゆかりの人物として、今もなおたくさんのつながりをもたらしてくれたことと感じずにはいられません。

人をつなぐ、人の展示。
会期終了まであとわずかです。
どうぞお見逃しなく。