学芸員室の雑記帳

盆栽

GWの中日、いつもより若干ご来館の数が増えています。史料館はカレンダー通りに開館しています。

先日の日本経済新聞に、盆栽が静かなブームであるようなことが書かれていました。カフェで気軽に触れられる場が増え、身近な存在になってきているようです。

開催中の展示には、盆栽も登場しています。
創業者は多趣味な人でしたが、特に晩年は盆栽に夢中でした。友人による追悼エピソードにも盆栽が出てきます。盆栽が好きかと問われ、あまり知識がないと友人が答えると、ぜひ一度見に来てくれと言われ、夫婦で訪れるとなかなか立派な松があり、一つ一つ丁寧に説明してくれた、というものです。
1階に展示している肖像画は創業者の還暦祝いに東京本所社員から贈られたものですが、大阪本部と神戸支所の社員からはそれぞれ盆栽(「眞柏」と「五葉松」)が贈られています。創業者の盆栽好きは有名で、熱心に名のある盆栽を買い求めては、盆栽大会(第二回全日本盆栽大会や東京盆栽会の盆栽陳列会など)などに出品していたようです。

展示の写真背景にも盆栽が写っていますので、ぜひ展示見学の際には盆栽もチェックしてみてください。