当館HPでもお知らせの通り、現在、常設展示室テーマ展示コーナーでは『創業者 後藤武夫』展を開催しています。創業125周年を機に、初めて初代所長にスポットを当てた展示を企画しましたが、おかげさまで会期スタートより、多くのお客さまにご来館いただいております。
先月下旬から今月中旬にかけては、社内見学会を複数日開催し、業務の合間を縫ってたくさんの社員が史料館に来館しました。入社時研修以来、久しぶりに史料館の見学をする社員も多く、テーマ展示の解説を聞いた後は、思い思いに館内を回り、じっくり資料を見学し、改めて信用調査の歴史を辿っていました。
とある日の社内見学会では、常設で展示している『情報の世紀 帝国データバンク創業百年史』が社員の間で話題になっていました。2000年の社史刊行以前から在籍している社員は、受付に備えている社史を実際に手に取り、自分が携わった仕事や、先輩、仲間たちの業務を記述の中に見つけては、懐かしそうに読み上げていました。隣で話を聞いていた若手社員は初めて知ることもあり、多くの発見があったようです。創業者の展示見学をきっかけに、社員同士で社史を振り返る貴重な機会となりました。
ところで、見逃されてしまうことも多いのですが、社史の裏表紙には、小さな文字で歴代の社員の名前がびっしりと掲載されています。創業者後藤武夫からはじまり、社史刊行時までに在籍した社員は約8,000人にのぼりました。当館シアタールームの映像コンテンツ「時代を拓いた男たち」では、「企業の歴史は、人の歴史」というナレーションとともに、この社史の裏表紙に刻まれた社員の名簿を紹介しています。
現在、当社は全国に3,300名社員が在籍しています。一人ひとりが、帝国データバンクの歴史の一端を担っていることを改めて実感し、人知れず背筋の伸びる思いがしました。