定期刊行物とテーマ展示の制作準備を進める合間に、資料の確認、整理も行っています。
直近は、会社案内の再整理に取り組みました。
帝国データバンクの現在の会社案内は、A4サイズの冊子形式のものを発行しています。
同じ仕様のものを年代順にさかのぼっていくと、1981年発行の会社案内に、「昭和56(1981)年1月から実施」「1月末から使用」と書いた当時の社員のメモが残っているため、この年以来、改定を重ねて現在に至っていることがわかります。
会社案内は会社の「顔」として重要な広報媒体であり、当時の会社の様子を知る貴重な資料でもあります。
会社概要に記された年間売上高や社員数、調査件数などの数字にみる会社の歩み。データベース、刊行物などの商品紹介。今の街並みとは全く異なる青山に建つ旧本社の姿や、社内設備、社員の働く様子など、掲載された写真にも社史のヒントが随所に散りばめられています。
中でも個人的に気になったのは、1980年代に掲載されていた一枚の写真です。現在は史料館の収蔵庫で保管している「初代後藤武夫」と「二代目後藤勇夫」の肖像が、「後藤武夫像」とともに、旧本社の一室で飾られていたことが見て取れます。収蔵庫で眠る資料の来歴を改めて確認すると同時に、さながら史料館のような会議室で、歴代所長に見守られながら行われていた打ち合わせは、さぞ緊張感があったに違いないと思わずにはいられませんでした。
ちなみに昭和56(1981)年3月3日に現在の「株式会社帝国データバンク」へ社名変更したため、1月末に発行した「株式会社帝国興信所」表記の会社案内は、わずか1か月で改訂を行っています。このタイミングで、旧社名の会社案内を発行した経緯は今回明らかにならなかったので…。次は、社名変更に関する記録を改めてふり返ってみたいと思います。