
先日、休日を利用して、落語色物定席寄席「新宿末廣亭」に行ってきました。
新宿三丁目駅近くに位置する末廣亭は、新宿の喧騒の中にあるとは思えない、古風な趣きをたたえた木造建築で、新宿区地域文化財第1号にも指定されています。
内部空間も、提灯がずらりと下げられていたり、両脇には桟敷席が配されていたりと、他細部の意匠を含め寄席ならではの風情が漂います(撮影不可のため、内部をお見せできないのが残念です)。
この日は、昼の部と夜の部を通して、落語や色物と呼ばれる紙切り・太神楽等の寄席演芸をたっぷりと楽しみました。
出演者の方の熱量や客席側の空気に触れる中で、ふと、自身が初めて寄席を訪れた際のことを思い出しました。
一歩踏み出すまでは、どこか敷居の高さを感じていた記憶があります。
私は落語や寄席について、当初はもとより、今も決して詳しいわけではありません(いわゆるライト層にあたります)。
それでも楽しむことができているのは、知識の有無にかかわらず穏やかに迎えてくれる温かさと、その時々ならではの面白さが、寄席にあるからだと思います。
初めての方には敷居が高く感じられるかもしれませんが、私のように、
「気軽な楽しみ事、ちょっとしたお出かけの選択肢の一つとして、寄席がある」
―このような方が増えてくれたら、と感じました。
夜の部も終盤に差しかかると、気持ちは次第に翌日以降の仕事のことへと向かっていくものです。
当館は「信用調査業の歴史を紹介する企業ミュージアム」という、ややとっつきにくい点があることに加え、平日のみ開館の事前予約制… 来館のハードルは高く感じられるかもしれませんが、当館もまた、多くの方にとっての「選択肢の一つの場」となれるよう願いながら、末廣亭を後にしました。