2021年1月14日(木)
快活にして如才なし

1860年にアメリカで発行された、会社や個人事業主の信用情報をまとめた『コマーシャル・レポート』では、経営者の人柄として、自制心の有無や道徳観、正直者かどうか、事業に細かく気を配る・配らないなどの項目を定めています。TDBのホームページでは現在の調査報告書のサンプルを紹介しています(https://www.tdb.co.jp/lineup/pdf/samp_ccr.pdf)が、経営者タイプの人物像の欄は、責任感が強い、ビジョンがあるなどの25項目から成り、表現や量の違いこそあれ、国を越え、時代を越え、企業経営者を評価する視点は大きくは変わっていないように思えます。
先をなかなか見通せない今、見極める力が求められています。多くの情報が氾濫し、正確な情報を見極めることは難しいですが、どのような状況においても変わらない本質がどこかにあるはずです。史料館も内外ともに環境が大きく変わり、翻弄された一年でしたが、企業博物館としての本来の役割を見失わず、新たな一年を歩んでまいりたいと思います。
ちなみに『コマーシャル・レポート』のその他の項目については、現在公開待機中のテーマ展示で紹介しています。再開の際にはぜひご覧ください。
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