学芸員室の雑記帳

Teiko

うだるような暑さが連日続き、日本各地で熱中症情報に「危険」と表示されていることに愕然としながら、体調管理にはより一層配慮しなければと感じます。皆様もどうぞご自愛ください。

服装の調節も体調管理のひとつ。ここ数日は夏仕様ですが、季節の変わり目はいつも服装に悩みます。半袖にするか、ジャケットを着るか、この色合いでは合わない、これは厚手でズボンは夏物だから、午後から暑くなるから…など、毎朝クローゼット前で頭を捻っています。学生時代の制服がいかに自分に合っていて効率的だったかと実感しております。

TDBも昭和時代、女性社員に事務服が支給されていました。外出の多い調査員を除き、ほぼすべての女性社員が着用していたとのこと。日常的に大量の調査報告書を扱っていたため、特に袖やおなかの部分が傷みやすかったという、当社ならではのエピソードも残っています。

写真は札幌支店より寄贈された当時の夏服です。詳細な年代は不明ですが、左胸に赤糸で「Teiko(帝興)」と刺繍が入っており、社名変更(1981年3月)前のものと分かります。鮮やかなブルーに夏らしさを感じますね。

当時は、汚れを気にせず作業できる・仕事に向かう気分を高めるための切り替えになる・服装に悩まなくてよいなど、良い評価があった一方、デザインを重視する人には好まれず、意見が分かれたようです。効率かデザインか、難しい話ですね。(事務服の支給は1987年に廃止となり、現在はガイドラインを設けた上でスーツやオフィスカジュアル服等を各自着用しています)