学芸員室の雑記帳

創業記念日に未来を想像する

一昨日3月3日は弊社の創業記念日にあたります。1900(明治33)年に帝国興信社として創業した弊社は、おかげをもちまして創業124年を迎えました。昨年までは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため式典の開催を控えておりましたが、5年ぶりに一堂に会して創業を祝うことができました。コロナ禍を経験したことで、人が集まれる環境への感謝の気持ちも重なり、改めて創業者に思いを馳せる機会となりました。

さて、弊社が創業した1900年当時は、殖産興業政策によって、軽工業を中心に工業化・近代化を遂げ、歴史的に企業が次々と設立された時期です。同年に創業した企業数は把握しておりませんが、弊社企業概要データベースCOSMOS2には、1900年に創業し現在も営業を続けている企業が451社登録されています。高度経済成長、バブル経済、そして不況期なども一緒に乗り越えてきた企業のみなさまと、200年、300年と共に発展していきたい、そんな思いも湧き上がってきます。

写真は、1928年に永年勤続表彰者に贈られた時計です。弊社では創業記念式典と同時に行われます永年勤続者表彰にて、今でも継続して永年勤続表彰者に時計が贈られています。時代の変化に伴い時計の形は変わっていますが、時計を贈呈されるタイミングで、これまでの会社生活を振り返るとともに、これから刻まれる未来を考える良い機会にもなっています。今年は、創業記念日に懐古主義に陥ることなく、歴史に思いを馳せながら未来につなげる一日として過ごしてみました。これから刻む未来を想像するのも楽しいものです。