学芸員室の雑記帳

修学旅行(その2)

5月から6月にかけて、修学旅行やまち歩きグループなどの団体さまご来館で、展示室が久々に賑わっています。なかには見学後にお手紙やメッセージをいただくこともあり、うれしく思うとともに、印象に残る部分は皆さまさまざまで、意外な視点に驚かされることもしばしばです。

先月ご来館された岐阜市の中学校の皆さんが、当館のキャッチコピーを考えてくださいました(画像)。「データ量に制限ありません」、豊富な企業情報量という部分とスマホのデータ制限という身近で切実な問題と結びつけて、まさに「中高生に刺さる」キャッチコピーかと思います(制限がないということはないのですが)。「正確な情報」や「信用」「データの扱いが丁寧」などこちらが伝えたかった部分と、意外な視点が交ざり、楽しく読みました。企業そのものではなく企業博物館のキャッチコピーということで難しい面もあったかと思いますが、見学中に質問した内容を帰ってからも一生懸命に考えていただいた様子が伝わってきます。

三重県桑名市の中学校の生徒さんからも達筆なお手紙をいただきました。開催中の関東大震災に関する展示で、社員が自身の避難よりも先に会社の重要書類を運び出したという部分に、会社を守りたいという社員の気持ちが伝わり心動かされたとの感想でした。

響く部分は本当に人それぞれで、素直な感想から、資料や展示の新しい見方や捉え方に気づかされます。

本日は岡山県立高校の皆さんがご来館、見学後にその場で感想を伝えてくださいました。事前の先生との連携(?)で、地元の企業を例に説明し、TDBの仕事を少しでも身近に感じていただけたようです。修学旅行の一ページとして、思い出に残り、またいつかご縁がつながりますように。