学芸員室の雑記帳

新年の楽しみ

少し早いですが、今年も仕事納めが近づいてきました。
正月を迎えるための準備を始める神聖な節目である煤払いの日(12月13日)は過ぎてしまいましたが、来週は時間を設け、この1年で溜まった資料等の整理を行い、新年に備えたいと思っています。

さて、新年と言えば…、駅伝の観戦に心弾ませている方も多いのではないでしょうか。元旦に行われる、自社の看板を背負って上州路を疾走する全国実業団駅伝、そして2日/3日は第100回を迎える箱根駅伝と続くこの時期は、正月の風物詩から目が離せません。取引先、或いは地場の企業、はたまた母校を応援したりと、創作や虚構のないドラマは、見る者を引き付けるものです。特に1920年に第1回大会が行われ、来年で100回を迎える箱根駅伝に携わるランナーにとっては、これまで以上に歴史を感じながら母校の襷を繋ぐ緊張感が高まるレースになることでしょう。箱根路を駆け抜けるランナーの雄姿に大きな声援を送りたいと思います。
また、記録を調べますと、関東大震災翌年の1924年1月12日から1月13日には第5回目の箱根駅伝が開催されたようです。震災後の復興を進める中で、学生ランナーの熱い走りが多くの人々の復興の励みになったのでしょう。歴史を垣間見ますとますます新年の到来が楽しみです。

駅伝を観戦していますと、「今年は自分も‥‥!」そんな思いが沸いてきます。まずは、出し惜しみせず煤払いで今年の残ったエネルギーを全部使い切ってからではありますが、自分もランナーから襷(エネルギー)を受け取った気持ちで、新年を迎えたいと思います。